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補聴器のラビット 

補聴器と集音機は別物です!

少し前の記事ですが、朝日新聞(平成25年5月19日)に掲載された内容です。

補聴器だと思って購入したものが、実は集音器であったためにトラブルになった、などの事例が紹介されています。

補聴器は聞こえを補う機器です。
基本的にその人の聞こえない部分(音域)に音を入れる(補う)機械です。

そのためには補聴器のコンピューター部分に使用者の聴力データを入れて、耳に入って来た会話などを必要な音域に対し必要な音量だけ増幅(例:高い音だけを入れる)する処理を随時行うため、かなり高度な機械が必要です。

一方、集音器や増幅器は基本的にその方の聴力データを記憶しておける「メモリー」と呼ばれる機械が入っていません。ただ音を集めて音を増幅するだけでいいので安価に機械を作ることが出来ます。

ですから聴力測定などなく、入ってくる音をすべての周波数(音域)で同じだけ大きくします。音量をあげる必要のない部分まで音を大きくしてしまうから、ビンビンしたりガーガーしてしまうことが多くなります。音が大きくてうるさいだけならいいのですが、よく聴こえる音域については耳に負担がかかるため、かえって聴力が低下してしまうことすら心配されます。

補聴器と集音器の価格の違いはこの機械の性能の差に他なりません。
つまり例えるならパソコンのような機械とラジオのような機械の差になります。

やはり、自分の身体(聴こえ)に合わせて作成したものが一番だと思います。

また、補聴器に携わる者としては装用される本人の耳型に合わせることも重要だと考えています。

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